虐殺器官
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で、エントリがずいぶん溜まっているわけで、これを劇場で見たのは2月11日だったりするわけですよ。もう今月末にはBD/DVDが出るっていうのに。
もともとはProjectItohの映像化第2弾として劇場公開されるはずだったのが、公開直前になんと製作スタジオが倒産するという前代未聞の事態になって、公開は無期限延期。一時はお蔵入りも噂されましたが、なんとかもともとのスタッフがほぼそのままスライドするような形で新しいスタジオを立ち上げ、1年ほど遅れて公開となりました。
さて、映画ですがスタイリッシュな画面で、近未来感がよく出ていると思います。原作がかなりサイバーパンクな感じですので、それをアニメにするのは、簡単なようでうっかりすると安っぽいものになりがちなのですが、この作品ではそんなことはないです。ストーリーも尺にあわせる関係で端折られてはいますが、映画として問題なくまとめられていると思います。
ただ唯一、ラストシーンは原作とずいぶんテイストが変わってるように感じました。ここは『虐殺器官』のタイトルの肝だと思っていたので、その辺はどうなんだろう?とは思いましたが。
屍者たちの帝国
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……えらい間が開いてしまったな。すいません。できるだけこれからはサボらないようにしますm(__)m
で、「屍者たちの帝国」ですが、伊藤計劃・円城塔両氏の「屍者の帝国」を元にしたシェアードワールドの短編集です。
収録されている作品は基本的にかなりレベルの高いものになっているので、安心して読んでもらったらいいと思います。ただ「屍者の帝国」を読んでいないとかなりわかりづらい内容ばかりだと思いますので、あらかじめ読んでおくことをおすすめします。あ、アニメ版でもだいたいわかると思いますが、小説のほうがよりわかりやすいと思います。
でもそんな中でも、宮部みゆきさんは一人、異彩を放っているなあ。
あと、この本に収録されている円城塔氏へのインタビューで、わたしが「屍者の帝国」に抱いていた疑問の一部が氷解しました。そうか、円城氏は生前の伊藤計劃氏と交流があったんだ……。
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン
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これもずいぶん前に読んだ本なんですが、上げ忘れていました。他にも結構な数を上げ忘れてるんですが……(^_^;
この本は新聞などで出版された当時、結構あちこちで取り上げられていて気になったので購入したという、わたしとしては珍しい理由で買ってきました。
読んだらまあ、面白かったですよ。よく引き合いに出される「高い城の男」はわたしは読んだことないのですが、第二次世界大戦で日本やドイツ側が勝利していたらというif世界線上の物語としては、よく書けていると思います。ところどころ、書き方に疑問を感じないわけではありませんが(^_^;でもクジラと子クジラに関しては……まあいいか。
興味があったら読んでみることをおすすめしますが、もしかしたらもう取り寄せないと店頭にはないかも。
キングコング 髑髏島の巨神
この世界の片隅に
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さあ一杯溜まってるからどんどん行こう。
これも見たのは去年の11月27日となってますね。
これ、見る前は「普段なら見ないかも」って思ってたんですよねえ。なんで見ようと思ったんだろ? まあ結果、見て正解だったわけですが。
優しい画面です。優しい絵が続いてて、そこに戦争という現実が割り込んでくる、みたいな感触の映画でした。わたしは「火垂るの墓」は見られないんですが、これもおんなじような位置に立つ映画なのかなあとぼんやりと感じました。
まだやっている映画館もあるようなので、未見の方はぜひ一度見ることをおすすめします。
最後に、キネ旬2016日本映画一位、おめでとうございます!
君の名は。
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これも見てからずいぶん時間が経ってしまいました。見たのは去年の9月3日ですから、4ヶ月にもなりますね(^^;) まだロングラン上映しているのはすごいことだと思います。
もっとも、見たときはここまでヒットするとは思いもしていなかったので、ちょっとびっくりしています。
この作品は新海誠監督作品としては、独自色が薄いように感じたので、それがいいように作用したのかもしれませんね。個人的には「秒速5センチメートル」なんかのほうが好みだったりするんですが。ラストはちょっと置いといて(^^;)
わたしとしては早くBDを発売して欲しいんですが、いつになることやら。
まだ見てない方も一度は見ておいたほうがいいかも。
あ、小説だといろんな小ネタも楽しめますので、映画見たあとででも読むといいかと。