菊地 秀行著 <a class="okeyword" href="g:book:keyword:祥伝社">祥伝社</a>NONノベルズ

 人気のマンサーチャーシリーズの9作目だそうです。個人的にはもっと出ている気がするんですが。
 今回はひさしぶりの短編集で、4話が収録されています。ただどれも「闇の恋歌」のあとのせいか、どうにも小粒な印象は拭えませんね。とはいえせつらのほか、人形娘やその主人のトンブ、新宿署の屍、それに水月豹馬までも登場するなかなか豪華な内容ですので、小粒なりに堪能できるのではないでしょうか。
 またわたしはこれまで、”ぼく”のせつらと”わたし”のせつらは、単にスイッチが入ったというか、いわゆるキレたかどうかの違いだと思っていたのですが、本書でそうではなく、二つは別人格だと知りました。って、こんなのは周知の事実ですか?
魔界都市ブルース 愁鬼の章―マン・サーチャー・シリーズ〈9〉 (ノン・ノベル)