京極 夏彦著 角川書店

 TVアニメにもなった、シリーズ2冊目で、ラストの書き下ろしの1話を含む全6話を収録しています。
 今回、わたしはハードカバーで、主に通勤時などに読んでいたんですが、その大きさ、重さが気になりませんでした。魅力的なキャラクター、軽快な語り口、なんと言ってもぐいぐいと読者を引き込んでいく圧倒的な筆力も健在です。
 どこかファンタジーのようでもあり、しかし時代小説の体裁はそのままに、独特の世界感が展開していきます。
 これでシリーズはとりあえず終わっているように見えるんですが、昨年出て、直木賞を受賞した「後巷説百物語」は、これとどういう関係なんでしょう?
続巷説百物語 (文芸シリーズ)