木原 浩勝、中山 市朗 <a class="okeyword" href="g:book:keyword:メディアワークス">メディアワークス</a>

 個人的には、もうすっかり初夏の風物詩となった感もある新耳袋の、待望の新刊です。
 今回も全99話、納められているのですが、こう言っては不謹慎かもしれませんが、なかなかにおもしろい話ばかりでした。ただ、「気」の話については、正直、「ん?」と首をひねるものもありましたが。
 反対に某警備会社にまつわる一連のエピソードは、ある意味、正式な記録が残っている恐怖話ということで、これまでとは一風変わった印象を持ちました。もちろん、かなりゾクッとくる内容でしたよ。
 いよいよ次は10巻目。事前の公約どおりなら最後ということになるのですが、そうだとすると、ちょっと残念ですね。しかし10冊全部そろえたら、何か起こったりして。
 トークライブなども行われているようですが、いかんせん関西在住の身では。

新耳袋―現代百物語〈第9夜〉

新耳袋―現代百物語〈第9夜〉