機動戦士ガンダムUC ユニコーンの日(上)(下)

機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)機動戦士ガンダムUC 1 ユニコーンの日(上) (角川コミックス・エース 189-1)
福井 晴敏

角川書店 2007-09-26
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機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) (角川コミックス・エース 189-2)機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下) (角川コミックス・エース 189-2)
福井 晴敏

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 まず読んで感じたのは、この本はライトノベルではない、ということです。帯に書かれているとおり、ある程度以上の年齢の読者を想定して書かれています。そのため全般にかなり高度な内容となっています。
 しかし、同時にこの話は劇場版の「逆襲のシャア」の3年後という設定になっており、同作、及びガンダムの世界をある程度以上わかっていないとついていけないものになってしまっています。
 ストーリーを担当しているのは福井晴敏氏。SFなどでは実績のある人です。実際、読んでいて居心地の悪さのような不自然さはほとんどありませんでした。
 かなり複雑な内容のうえ今現在も連載中なので、すべてがわかっているわけではありませんが、それらが割りとわかりやすく頭に入ってきます。
 もっとも諸手をあげて満点を付けられるかというと、ちょっと引っかかる部分がなくはありません。
 それはよく視点が変わって物語が進む点です。ビジュアル系の作品では視点が変わってもすぐわかるんですが、小説ではその辺はやはりどうしてもわかりにくくなってしまう部分が、避けられない場合があります。
 けれどもそれは全体からすれば瑣末な点でしょう。サンライズ公認で本格的なガンダムの大河小説が読めるのです。
 ただ、よくわからないのはこの本、コミック扱いなんですよね。