機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY (1)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY (1) 千葉 智弘(スタジオオルフェ) 矢立 肇 富野 由悠季 角川書店 2005-06-30 売り上げランキング : 2,142 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

　現在テレビで放送中の「機動戦士ガンダムSEED Distiny」の外伝で、時系列としては「SEED」と「Distiny」の間になる・・・のかな？(^^;
　物語は一人のフリーのフォト・ジャーナリストを主人公とし、彼の目線で戦いが描かれていきます。
　わたしは正直、この設定を知ったとき、少々不安を感じたんです。というのも、ロボットの戦争物で、同様にジャーナリストを主人公にしたものに「超時空要塞マクロス２」というものがありました。OVAだったんですが、これがかなり退屈な内容でした。それを思い出したんです。
　戦争を当事者ではなく第三者の視点で描く。それは下手をすると客観的になりすぎ、受け手であるユーザーからすると単調になってしまう恐れがあります。その点、この物語は主人公のすぐ隣に護衛役たる元兵士の傭兵や、凄腕の傭兵集団を置くことで他人事ではなく、主人公自身の身近な問題にすることでこれを回避しています。
　TVアニメを見ていないとわかりづらい部分も多いんですが、「SEED」ファンであれば一読の価値は充分あります。