ダ・ヴィンチ・コード
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なんかベストセラー小説が続いていますが、今回もバリバリのベストセラーです。ただこの小説は、久しぶりに一気読み(特に後半)をしてしまいました。こんなに最初からラストシーンまでワクワクしっぱなしだったのは「ソリトンの悪魔」以来かもしれません。
この作品は事実と虚構とが実にうまくミックスさているんですが、ここで取り上げられた中には衝撃的な内容もあり、発表当時は出版物やTV番組を含め、さまざまな方面で波紋を投げかけました。それは本書の冒頭に「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」(下巻より)と言い切っていることもあり、その影響力は絶大だったと記憶しています。
でも、この小説の本来のすごさは、現実の世界の中を生き生きと泳ぎ回るキャラクターたちの存在感にあるのではないでしょうか。実に多種多様な人物が登場し、そしてそれぞれきっちりとキャラ立ちしているので、読んでいても、まるで映画か何かを見ているようでした。
もっとも、この作品には多数の芸術作品が重要な鍵となっているのですが、できればそれらの写真などがあれば、もっとわかりやすかったのではないかとは思いますが。もっとも重要のものの一つのダ・ヴィンチの「最後の晩餐」だけは下巻の巻頭についているんですが。これについては、ビジュアル面を補強した版もあるようなので(下記参照)、もしこれから読むのであれば、そちらを読むのもひとつの手でしょう。また、こちらの書籍のオフィシャルサイトも参考になりますが、こちらはネタばれ的な部分もありますので、読後に書籍片手に見ると楽しいかもしれません。
ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版 ダン・ブラウン 越前 敏弥 角川書店 2005-09-01 売り上げランキング : 1,200 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |