ラビリンス・ドール

ラビリンス・ドール―魔界都市迷宮録 (ノン・ノベル 837)ラビリンス・ドール―魔界都市迷宮録 (ノン・ノベル 837)
菊地 秀行

祥伝社 2007-09
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 いやもう、書店でこれを見かけたときは心の中で狂喜乱舞してましたよ。
 <魔界都市>で「金髪碧眼の美少女」でしょ? 待ちに待った「人形娘」主人公の物語ですよ。
 トンブ・ヌーレンブルグが出てくるのは当然として、ほかにもゲストで大体一通り顔出しくらいはしていますが、個人的にはもうちょっと大烏を絡めてもよかったんじゃないかなあと思うんですが。最近あんまり出番ないし。
 内容的には5話収録の中編集です。長編は・・・・・・彼女だけでは難しいかなあ? 読んでいて思ったんですが、人形娘は、一人ではいまいち生きてこないような気がするんですよ。漫才の突っ込み役みたいな感じで、キャラは立っているんですが、なんかこう、それだけだと物足りないというか。実際、この本ででもほとんど人形娘一人というシーンはなかったように思います。
 残念だけどやっぱり彼女は、舞台の脇を固めるのが似合いなのかもしれません。