低俗霊DAYDREAM

低俗霊DAYDREAM 10 (10) (角川コミックス・エース 70-10)低俗霊DAYDREAM 10 (10) (角川コミックス・エース 70-10)
奥瀬 サキ 目黒 三吉

角川書店 2008-01
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 もともとは原作を担当されている奥瀬サキ氏が自ら「低俗霊」というタイトルで描かれていた世界観を踏襲した、まったく別の物語です。そのため「低俗霊」を知らなくてもなんら問題なくストーリーに入れます。1回だけ、「低俗霊」との関係を見せる場面があるんですが、意味がわからなくてもなんら問題ないので、おそらくこれは作者サイドから奥瀬サキファンへのサービスみたいなもんでしょう。
 この作品を紹介するのはそうとう難問です。「口寄せ屋」と呼ばれる、いってみれば霊媒師の一種である主人公が、東京都環境局生活対策課からの依頼を受け、またなし崩し的に巻き込まれて霊や呪術的な事件に関わっていく。ざっと説明すればそんなところでしょうか。でも、この作品の魅力は、ストーリーもさることながら、メインはもちろん、脇を固めるキャラたちまでもが個性をしっかりと持って立っていることでしょう。
 残念ながらこの10巻で一応完結になってしまっていますので、興味を持たれたのなら、ぜひ読んでみることをお勧めします。
 ・・・・・・よく考えたら、奥瀬サキ氏の作品で完結したのって、これが初めてじゃないか?(^^;;