ジンジャーエール

 オフラインでわたしを知ってる人の大半は、わたしがほとんどアルコールを飲めないことを知ってると思う。もちろんそれはわたしがアルコールに弱いことが主な理由なんだけど、それとともに、あのアルコールの味がいまいち好きになれないというのがある。
 そんなわたしでもなんだかんだといって飲み会に参加することはある。場合によっては主催すらしている。そんな場合、わたしの飲むものはたいてい烏龍茶かジンジャーエールだ。
 このジンジャーエール、わたしはつい最近までコカ・コーラのジンジャーエールしか知らなかった。あのカナダドライのヤツである。ジンジャーエールといえばこれのことだと思ってた。だが、一年ほど前、当時勤めていた会社(^^; の社長に、初めてバーに連れて行ってもらう機会に恵まれた。当然ながら酒の飲めないわたしはそれまでバーには一度も行ったことがなかった。行きたいとは思っていたが。
 社長は飲めない人間に無理に飲ますような人ではなかったので、そこのマスター(といっても、わたしとそう歳は変わらない)にジンジャーエールをオーダーしてくれた。わたしは出されたものをコカコーラのものと変わらない感じで飲みかけたのだが、危うくむせそうになったのを覚えている。
 辛いのだ、明らかにジュースではない。色もすこし濃かったように思う。しかし思いのほかおいしいと感じもした。
 考えてみればジンジャーとは生姜なわけで、本来辛いものだ。そう考えるとカナダドライにはどれほど糖分を追加しているのだろうと思う。
 以来、あちこち行くたびにカナダドライ以外のジンジャーエールを探しているんだけど、今のところ比較的手に入れやすいのはウィルキンソンのものと、キリンのディアボロジンジャーぐらいしか見つからない。これもウィルキンソンのほうは輸入食材を扱っている店でないとなかなか置いてない。以前は近所のカルフールにあったのだが、今はもう扱っていないようだ。
 ところが先日、大阪の成城石井ウィルキンソンとディアボロジンジャーの両方があり、さらにウィルキンソンのほうははじめてみるドライもあったので、さくっとお買い上げしてみた。
 飲み比べると、ディアボロジンジャーは日本のメーカーだがなかなか本格的な味になっている。結構辛い。でも若干軽い仕上がりになっているので、そんなに飲みにくくはない。ウィルキンソンの無印はやっぱり辛い。ディアボロジンジャーより辛い。それになにより刺激がきつい。ところがこれがドライだと辛さも刺激もかなり抑えられている。これはちょっと驚いた。
 いずれにしろ、この3本ならどれでも食事時に飲める。本当は上記のバーで聞いた黒ジンジャーエールを一度試してみたいんだけどなあ。半端なく辛いらしい。コカコーラが新しいジンジャーエールを出すみたいで、これも一度試したみたいんだけど、なかなか見つからん。