インターネットとパソコンとケータイと

 皆さんはインターネット(つーかウェブ)を、主にどのような方法でご覧になってますか? パソコンで? それともケータイで?
 ふと思い立って、このブログのアクセス解析を見たら、さすがに半数以上がパソコンからのアクセスなんですが、それでも結構auやFOMAからのアクセスもあるんですよね。でもケータイからだとこの画面、見にくいだろうなあ(^^; これっぽっちもケータイの画面で見ることを想定していないんで、サイドバーとかうるさいかも。だからといってケータイでも読みやすい画面構成にしようなんて気は、まったくないんですけどね(爆
 それでも、いまやケータイでのインターネット利用はこの国では当たり前になっています。メールといえばたいていケータイメールだし、自宅にパソコンがない人はまだ珍しくはないだろうけど、ケータイを持っていない人となるとかなり珍しいでしょう。そしてインターネットのほうもケータイを意識したものが続々と現れてきています。こんな現象はこの国独自のものなんでしょうか。残念ながらわたしの外国語力では海外での動向まではわからないのですが、ここまでケータイ独自のインターネットインフラが構築されているのは日本くらいじゃないでしょうか。欧米などでは確かスマートフォンがそういった部分を担っていたと思いますが、スマートフォンは基本的には小型のパソコンという部分もあり、実際、ブラウザなどはパソコンと同等のものが搭載されていたように思います。つまりウェブの側でスマートフォンにすり寄る必要性はない。従ってそもそもケータイ向けのウェブ等のインフラが構築されること自体があまりなかったのではないでしょうか。しかし日本ではどういう訳かスマートフォンは大きく出遅れた。最近になってやっと市場ができ始めた程度で、個人的には今後が期待できるとはあまり思えないんですよね。
 わたしはスマートフォンであるウィルコムW-ZERO3[es]を使用してますが、お世辞にもネットなどを閲覧したり調べ物をするのに快適なマシンだとは思っていません。フルキーボードは付いていますがキーは驚くほど小さいし、現状のPHSの回線では貧弱すぎる。それでもわたしがW-ZERO3[es]を愛用しているのは、これに変わるガジェットが今までなかったからということに尽きます。最近になってWillcom03が発売されたが、アレはW-ZERO3[es]よりさらに小さくなって、見た感じとして乗り換えようという気は起こらない。ただウィルコムが2008年第4四半期に新機種を投入するというニュースを聞いているんで、それを見てから考えようかと思っています。
 考えるといえば、先日初めてUMPCの現物を見たのですが、予想以上の小ささで驚きました。同時にここまで小さいのであれば、スマートフォンの必要性がなくなってくる可能性もあるなと。つまり普通のケータイとUMPCを持ち歩き、メールチェック等はケータイ単体で、ネットの閲覧などはUMPCとケータイを接続、あるいは無線LANを使用すれば問題ない。スマートフォンのように片手で、というわけには行かないだろうが、より広く見やすい画面で、ポインティングデバイスも操作が容易なものが使える。こうなってくると、今までPHSではなかなか搭載されなかったお財布ケータイ機能やワンセグなどをケータイ側でフォローしつつ、WebサービスなどはUMPCを利用するという使い方もありかな? と思ってしまう。ただしこれには個人的に一つハードルがあって、ケータイの待ち受け画面にその日の予定などが表示されることが前提となる。WindowsMobile機は起動に時間がほとんどかからない(起動しっぱなし)なのに対し、UMPCに搭載されるWindowsXPやVistaは、たとえ起動ドライブがSSD化されたとしても、ある程度の待ち時間は発生する。ちらっとその日の予定や天気予報を見るたびにいちいち待ってられない。予定はリマインダーを使って何とかできるかもしれないけど、天気予報はケータイではフォローできない気がするなあ。そうなると待ち受け画面を簡単にカスタマイズできるスマートフォンとUMPCの組み合わせとなるが、なんか間違ってるような(^^;

http://tategami.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/umpcpc_a3da.html

 こちらでもUMPCをスマートフォントを例に触れられています。
 やはり、スマートフォンとケータイは、目指しているものが違うように思えるのです。いまや小学生までが持っているケータイに、PCと同等のスケジュール管理機能や、プレゼンテーション能力、文書作成力は求められていない。逆にスマートフォンは『全部混み』を目指そうとし、結果、筐体が肥大化したり、あるいは操作性が悪かったりしてしまった。しかしそれも、UMPCを持ち運べればという条件付きではありますが、可能かもしれない。そういう意味においてはイーモバイルのUMPCとのセット販売というのは着眼点として興味深く思います。
 この先、PC用とケータイ用のインターネットコンテンツがどうなっていくかは、わたしにはとてもわかりません。ですが現状の、同一インフラ上でありながらお互いを利用できない、できても非常に使いづらい状態は、やはりもったいないと思うのです。かといって、それぞれに利点を持つ二種類のコンテンツを完全に一本化するのも難しいと思いますし・・・・・・。何かいいアイディアはありませんかね? それがあればビジネスになると思うんですが(^^;