あたし彼女

http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001
 いや、このカテゴリに限らず、基本的に全部読んでない本や小説は取り上げないつもりだったんだけど、さすがにこれはちょっと一言言わせてくれ、と。
 4ページくらいは読んだ。そこが限界だった。というか「え? これがずっと続くの?」って感じで頭の上に「?」が出てるような気分だった。
 これが小説なのだろうか。確かにわたしはこのとき、ケータイ小説は少々特殊である的なことを書きましたし、その考えは今でも変わっていません。しかしこの作品は、いくらなんでもどうよ? という思いは止められませんでした。
 もっとも、だからといってこの作品を全面的に否定するのもどうかとは思います。ケータイのあの狭い画面の中では、あのぐらいのセンテンスの長さでないと、しょっちゅう前に戻って読み直さないとわかりにくいのかもしれません。あくまで想像ですが。それにしてももうちょっと書きようがあるだろうし、何よりこの作品に「大賞」という評価を与えたということに、驚きを隠せません。物書きをやっている人間からすれば、これはあまりに稚拙な、文章にすらなってない女子中生の落書きレベルのものにしか思えないんです。これに200万などという対価が払われたという事実は、必死になって言葉を選び、表現を工夫している物書きの方々があまりに哀れに思えるのですが、わたしのこの感情は間違っているんでしょうか?