自立支援

 先日、やっと自立支援の書類ができたというので、役所まで取りにいった。これは自立支援受給者証というもので、これがあれば本来、精神病関連で病院や薬局を利用した際、医療費の3割を負担していたものが、これを提出することで1割に減免されるというものだ。さらに月額で上限があり、ひと月の間にそれ以上は支払わなくてもいいようになっている。
 わたしの場合、ほぼ隔週で1回当たり3,000円ちょっとかかっていたのが、単純計算で1,000円ほどですむ事になる。この差は大きい。
 だが、わたしは医者にかかるようになってもう5年以上になるが、今までこれを利用していなかった。
 なぜか。単純な理由である。知らなかったのだ、こんな制度。ネットで偶然知って、医者に聞いたら教えてくれた。申請には診断書が必要なんで、診断書を書いて提出まで医者のほうでやってくれた。
 だが、ちょっと待って欲しい。
 わたしは諸般の事情もあって、現在通っているのは3件目の医者である。つまりこれまで3人の医師と接してきたわけだが、その誰一人としてこのことを教えてはくれなかった。これはいったいどういうことか。
 医者に不利になる話しではないはずである。確かに窓口でもらう金額は減るが、医療点数は変わらないのだから最終的な収入は同じはず。何かほかに理由があるのだろうか。
 わたしはこれまで、働いている間も確定申告で医療費控除ができるほど払っていたのだ。それがおよそ3分の1になるとは・・・・・・。確かに自治体からすれば医療費負担が多くなるわけだから積極的に勧めたくはないかもしれない。しかしわたしは現在健康保険も住民税も減免してもらっているが、それらは窓口で教えてもらったものだ。
 病気が病気なので、医者だけが頼り的な部分があるから、あまり余計なことは考えさせないでいただきたいものだ。