MS-07S 空間戦闘用グフ

 連邦のオデッサ作戦ジャブロー襲撃戦での敗北により、地球よりの撤退を余儀なくされたジオン軍は、できる限りの物資を宇宙に打ち上げた。その際、そのままでは宇宙では運用できない陸戦兵器なども他の物資や兵員とともに打ち上げられた。物量において大きく劣るジオン軍はこの陸戦兵器も改修し、宇宙空間で運用できるようにした。
 MS-07B系は外見こそMS-06系と似通っているが内部構造ではかなり異なっており、MS-06系のパーツなどをそのまま転用することはできなかった。しかしMS-09R生産時のノウハウを元に脚部とバックパックを中心にほぼ全身にわたって改修が行われ、MS-07Sが作られた。しかしこの機体はロールアウトが遅かったため、実践にはほんの数奇が出撃しただけで、具体的な数字すらも残ってはいない。
 MS-07SはMS-07Bで搭載されていた腕部の固定武装ははずされ、代わりにMS-14系で採用されている補助ジェネレータを装備し、同時にメインジェネレータもより高出力のものに換装されているため、一部のビーム兵器(ビームサーベル、ビームバズーカ)が運用可能であった。その一方で強化したエンジン出力と期待の調整が難しく、非常に扱いにくい機体であったらしい。
 B型との違いはバックパックが完全に新設計のもので空間専用エンジンにベンチレータとプロペラントタンクを装備したものとなっており、また下腿部は従来、ジャンプ用エンジンが装備されていた部分に空間機動用エンジンが搭載されているほか、膝や肩部アーマーなど各部に姿勢制御用スラスターが設けられている。

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