クレヨン社

 わたしは音楽についてはかなり雑食だ。ふだんはPCでアニソンかけっぱなしにしたりしているし、中学生の時にはさだまさしのファンクラブに入っていてコンサートにも行ったし、大学時代にはそのさだまさしのCDと一緒にヘビーメタル(確かメタリカあたりだったと思う)の輸入CDを一緒にレジに出して、店員のおねーちゃんに変な顔されたこともあるし(^^; 天野正道やBONDといった現代音楽も結構聴く。
 でもそれらのほとんどはメインのおたく趣味から繋がっていることがほとんどだ。さだまさしはどこで接点を持ったのか記憶にないが、ヘビーメタルを聞き始めたのはコミックの「バスタード!!」のせいだし(L-GAIMもあるかも知れないけど)天野正道氏は「ジャイアントロボ 地球が静止する日」の音楽でほれ込んでしまったからだ。
 そんな中で以前、「エンゼルコップ」と言うOVAのEDでクレヨン社の「痛み」という曲に出会った。
 衝撃だった。
 歌詞の内容一つ一つが胸に突き刺さるようで、さらに曲がより深く胸をえぐる。
 一人でいるとき、この曲を口ずさんで、何度涙したことだろう。
 それからクレヨン社を追いかけるようになったのだが、マイナーなのかなかなか見つからない。そしてわたしが追いかけている最中にレコード会社(今でもこういう言い方するの?)を移籍してアルバム「模型風景(ジオラマ)」を発表した。したのはいいが、その先とんと音沙汰がない。しばらくしてネットで活動休止を知った。
 だが休止は解散ではない。わたしはわずかな希望を持ってオフィシャルサイトをブックマークした。
 そしてその希望は報われる。インディースとしてだが彼らが活動を再開したのだ。その間にいろいろあったのはサイトを通じて知っている。またわたしにもいろいろあった。
 今、2枚のCDが手元にある。妻が買ってくれたものだが、わたしの持っているCDを聞いて彼女もファンになった。この2枚のCDの一方には「痛み」が収録されている。久しぶりに聞いた曲は、かつて聴いたときとはまた違う感慨をもってわたしの中に入ってきた。またもう一方には「地球のうた」は収録されている。これはたまにカラオケでも入っている曲なのだが、わたしが歌うとたいてい「いい曲ですね」という感想をもらう。実際、わたしも好きな一曲だが、その内容はある意味、悲しい現実であり、それを憂いているようにも取れる。もう10年ほど前の曲なのに。
 機会があれば、皆さんも聞いてみてください。そしてその歌詞を読んでみてください。

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