ゼーガペイン 忘却の女王

 これも買ってからずいぶん寝かせてしまった……。
 サンライズ制作のTVアニメ「ゼーガペイン」のアナザーストーリーで、TVでメインだったオケアノス級戦艦の「オケアノス」が舞台ではなく、同じくオケアノス級戦艦の「ルヴェンゾリ」とそこに収容されたクロウという名の幻体(人間をすべてデータ化した存在)を主人公とし、彼が出会ったレジーナという謎の少女とガルズオルムとの戦いに巻き込まれていく。
 TVでは描かれなかった部分が多く、シリーズのファンであれば楽しめます。逆に言うとTVなどで予備知識がないとかなりつらい内容ではないかな。固有名詞がバンバン出てきますし、専門用語も数多く登場するので、いきなりこの本から入るのはやめた方が懸命でしょう(^^;
 設定については巻末の対談で書かれていますが、個人的にはこういう楽屋オチみたいな書き方はあまり好きではないなあ。確かにここを読んで理解できた部分もあるけど、それを本編にきちっと織り込むことが小説家の仕事だと思う。難しい場合も多々あるだろうけど。
 TVしりーずがBD化しそうなんで、未見の方はアニメを見て、XBOX360のゲームをやって、これを読むと一番楽しめるかも知れません。わたしはゲームはまだなんですが。

ゼーガペイン 忘却の女王 (朝日ノベルズ)ゼーガペイン 忘却の女王 (朝日ノベルズ)
幡池 裕行

朝日新聞出版 2009-06-19
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