牙狼<GARO>暗黒魔戒騎士篇
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これは深夜にテレビでやっていた牙狼の外伝、になるのかな? テレビシリーズでは脚本を担当されていた方が書かれた短編集で、テレビでは触れられなかった物語なども含まれています。
もともとのテレビシリーズは監督が雨宮氏ということで見ていたのですが、変身ヒーローものでありながら大人の鑑賞にも耐えうる物語で、なかなかに面白かったので、小説も期待して読み出したのですが、若干、予備知識がないとわかりづらいかもと感じました。
短編集という形態のため、本編中で世界観やキャラクターの背景などを説明するには厳しいのはわかりますが、小説という形態で出す以上、そこで完結しているべきではないでしょうか。この本で始めてこの世界に触れられる方もいるはずですから。
しかしそれを除いた部分ではなかなかに面白く仕上がっていると感じました。雨宮氏の世界は独特で、文章での表現はかなり難易度が高いと思うのですが、それを完璧とまでは行かないにしても、かなりのところまで小説の中に再構築されており、雨宮ファンが呼んでもそこそこ納得できる内容ではないかと思います。
牙狼ファンも、雨宮ファンも、読んで損はないと思います。