無惨百物語

怪談実話　無惨百物語　ゆるさない (MF文庫ダ・ヴィンチ)
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　読んでからしばらく経ってしまいました。
　まあホラーは好きなんで（小説は、ね）こういった実話怪談系も好きなんですが、この本に収録されている話はどうも実話っぽくないというか、やっぱりそういうものの嚆矢は「新耳袋」だったと思うんですよ。あれは本当に聞いた話を集めてあるだけだった。少なくとも読んでいる側にとっては、そう取れる内容でった。そのため、中には尻切れっぽい話や、「え、どういうこと？」と怪談にすらなってない話もありましたが、この本に入っている話はどれも物語としてちゃんと成立しており、ものによってはオチが付いていたり、ラストでどんでん返しがあったりと、実話としては「ん？」と思う部分がなきにしもあらずですが、その分、読んでいて面白い話が多いのは確かです。
　ただタイトルや表紙はちょっとやり過ぎだと思うんですよねぇ。そんなに怖くはないです。