騒がしい死者の街―優しい煉獄 2

騒がしい死者の街―優しい煉獄 2 (TOKUMA NOVELS―Edge)騒がしい死者の街―優しい煉獄 2 (TOKUMA NOVELS―Edge)
森岡 浩之 小菅 久実

徳間書店 2008-02
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 や、はじめこの本を書店で見つけたときにはちょっとびっくりしました。だって続編が出るとは思ってなかったんで。と言うのも、わたしはこのシリーズ、そんなに成功しているようには思えなかったんです。
 仮想世界で死後も生き続ける者たちの物語というコンセプトは面白いとは思うんですが、中途半端に昭和期を再現しているけど、完全には再現し切れておらず、ところどころ奇妙な部分もある、と言うのが、どうにも座りが悪いというか、読んでいて気持ち悪いんですよね、どことなく。もっと仮想現実か昭和期かによっていればまだましだとは思うんですけど。
 さらに本書に入ってからは、より実際にあった昭和期に近づける」と言う設定が加わり、どんどん『日常』が変わっていきます。これがまた落ち着かないことはなはだしい。最初にきちんと方向性を決めたら、そこからぶれないで欲しいなあ、個人的には。
 あと余談ですが、最近こんなページを見つけて登録しました。