2004-06-03 菊地 秀行著 角川春樹事務所 NOVEL 最近すっかり時代小説づいている著者の新作です。これは連載に手を加えたものですが、雑誌掲載ではなく、HPが初出といういかにも時代を反映した形態で発表されました。 あとがきで作者は、(普通の時代小説)を書いたと言っていますが、どこの世界に生ける死者が出てくる普通の時代小説があるというのでしょう? というわけで、この本もいつもの雰囲気です。ただ多少いつもに比べて、伝奇っぽさは押さえ気味かもしれません。