ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石 (1) J.K. ローリング J.K. Rowling 松岡 佑子 静山社 1999-12 売り上げランキング : 20,719 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools

　わたしとしては珍しく、ベストセラー中のベストセラーなんてものを読みました。しかしなんで今頃１作目なんかを・・・と思われるかもしれませんが、実はこれ、もうずいぶん前に母に借りていたものなんですよね。いい加減に返さないと、と思ったのが半分と、あとは先日ＴＶで劇場版を断片的にですが見たのが、なかなか面白かったので興味が沸いたというのが残りの半分でしょうか。
　で、読んだ感想なんですが、まあファンタジー初心者とか子供向けにはいいんじゃないでしょうか？　というのも、トールキンから続くファンタジーの世界観を、都合よく利用している風に見えるんです。また現実世界と魔法を中心とした世界の区分けも少々強引に感じました。これはビジュアルで見せられればそれほど問題にはならないでしょうが、やはり小説では違和感が付きまとうように感じますね。
　想像なんですが、作者は当初からＴＶやゲーム世代の子供がメインターゲットではなかったのでしょうか。あとがきではそうではないと否定されていましたが、読んだ印象はやはりビジュアルイメージ先行に思えます。
　なんにしても、ページ量の割に読みやすい本には違いないんで、機会があれば一読してみるのもいいんではないでしょうか。