屍人荘の殺人
やっと読みました。積んでたことを後悔しましたよ。それくらい面白かった。もう第1章を読んだ段階で溜息が出ました。描写がうまい。これがデビュー作だとはとても思えない、手慣れた筆致で人物や情景が描写されていく様は、まるで目の前に見えるようでした。
ただまあ、この作品を純然たるミステリと読んでいいかどうかは、ちょっと意見が別れるかも知れない。とあるペンションが陸の孤島と化するんだけど、その理由に「これ使う?!」っていう手法を使ってきます。正直びっくりしました。
あと、当然物語が展開していくわけですが、意外な人物が前半で退場したり、犯人ではない意外な人物が嘘の証言をしたりと、一筋縄ではいかないストーリーとなっているので、謎解きの面白さも格別ですよ。
今度映画化するらしいので、内容を比べてみるのもいいんじゃないでしょうか?
ちなみに第2弾の魔眼の匣の殺人が出ましたけど、こちらのあらすじを読むとちょっとネタバレになるので注意しましょう。