そうだったんですか

 こんな記事を見つけた。
 うーむ、星空文庫どころか、本家の青空文庫でもこの程度だったんですね、知名度。そりゃ、こんなほとんど情報のないサイトにまで見に来るわけだわ。
 ざっと説明すると、この「星空文庫(他にも亜流があったと思うけど、基本的には変らないはず)」と「青空文庫」は、どちらも電子書籍の形式であり、基本的にはほぼ同一のものといってもいいものです。さらに言えば、これらはテキストデータなので、何も苦労して専用のリーダーやブラウザなどを用意しなくても、普通にエディタやワープロソフトで読めるんです。
 ただし、ここで少々問題が発生します。「星空文庫」や「青空文庫」はテキストデータなのですが、簡単なエフェクトをそのデータにかけることが出来るように、コマンドをデータに混ぜてあるものがほとんど(つか全部)なのですが、エディタなどでは当然、それらは機能せず、突然半角英数の文字が飛び出してくるだけとなります。その辺が気にならなければエディタでも読めるんです。
 さて、先ほど述べたデータにかけることが出来るエフェクトですが、まずほとんどのデータに入っているのが漢字の振り仮名です。プレーンなテキストデータではつけることの出来ない振り仮名を、青空文庫や星空文庫はつけることができます。同様のことはワープロソフト等でも出来ますが、当然ながら統一規格がありませんので、データに応じたソフトが必要になってきます。もっとも、もっとこれも今ならWord形式で問題ないような気もしますが、携帯機器などでも対応させるとなると、スマートフォンクラスでないと難しいでしょう。そういう意味ではPSPなどでも見れる青空文庫(星空文庫)は手軽でいいのかもしれません。
 もう一つ、青空文庫が他と違うのは、著作権が切れた小説等を扱っている事でしょうか。これに関しては星空文庫と大きく異なります。後者は著作権切れ前のデータが相当量、ネット空間を行き来しています。当然、著作権の上からもこれは非常に大きな問題です。
 携帯で小説を発表しているものとしてもこの問題は他人事ではないのですが、といって解決策が私にあるわけもなく、エンドユーザーの良識に委ねるしかないんですよね。でもエンドユーザーにしても実体(本など)がないもの(データ)にいくばくかの金額を支払うのも若干でも抵抗があるのは理解できるんで、わたしとしても悩ましいところではあるんですよね。